第四章 勇者が絶体絶命!?

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~side真也/東の町スートイ/王都からの道~ おす!真也だ。王都から歩いてここまできたんだが、変なやつに絡まれてしまった……… 「クックックックッようこそ、この素晴らしき私の世界へ」 そうピエロ風のやつが言うと、さっきまで青く晴れていた空が赤く染まった。 「はにゃ!?マスター!空が赤くなりましたにゃ!」 隣で俺のパーティーの中の獣人のミケが騒いでくれたお陰で少しは焦らずに対処できる。 「魔王様は貴方たちは十分驚異になりえるというので、先に対応しておこうと思い、私を寄越したみたいです。ああ、私はそんなことはしたくないのですが。」 嘘を言うなよ、殺気バリバリじゃねぇか! 「前置きはいい、さっさと終わらすぞ!」 そう言ってオレは剣でそいつを切りつけた…………………が、切られたはずのそいつの体はぼやけて消えた。 「な!?」 次にミケが引っ掻こうとするも、よけられた。 そうやって4人で攻撃するが、全く効かなかった。 「はぁ、ガッカリです。次会うときは…………ああ、もうないですね、ここで貴方たちは死ぬのですから!」 そう言ってやつはトランプを出して、投げつけてきた!突然のことに反応できない 。 オレはモロに受けてしまう。 「ぐああああああっ!」 しかも、トランプは、1枚や2枚どころではなく、20~30枚を連続して投げつけてきた! くそぅ…………………ここまでなのか? 最後に目に映ったのは、ヤツと対峙する親友の姿だった。
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