第四章 勇者が絶体絶命!?

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~side零 西の町エスウト/森~ それは突然の事だった。 ユウとの契約が終わって、1ヵ月ほど過ぎた時のこと、いつものように依頼を受けて、森にいると、突然足元に魔方陣が現れ………………………吸い込まれた。 「んあ!?なんじゃこりゃぁぁぁ!?」 ~東の町 スートイ/王都からの道~ 目を開けると、赤い空間が広がっていた。 空は赤く、人が4人も倒れている。しかもその中の一人は親友ときた。 「おや?困りますねぇ、邪魔をしてもらっては…………………せいっ!」 いきなりそいつは、トランプで攻撃してきた。 が、俺はジャンプで全てかわしきる。 「いきなりなんじゃい!どあほ!」 「な!私のトランプが避けられたのは、初めてですよ。しかも、どあほとは………いってくれますねぇ!」 「んなこたぁどうでもいい!俺の親友をこんな目に会わせたのはお前か?」 「ええ、でしたら、どうします?」 「ぶっ潰す!」 「地よ、風よ、火よ、水よ、雷よ、我の元に集いて滅ぼせ!くらえ!<オール・ブレイク>!」 俺は手のひらを奴に向けてかざし、真っ白な魔方陣を展開させた。 「ば、ばかな!五属性複合魔法だと!?グゥゥゥゥゥゥアアアア!」 展開した魔方陣から白い光線が出て、奴の体に直撃した…………… 【ズガァァァァァァァ!】 白い煙が立ち上ぼり、晴れると、ピエロは気絶していた。 俺のやるべき事はただひとつ!こいつの記憶を改竄し、さらに、魔王の城を把握をすること!あれ?2つか! 記憶の改竄は、こいつをボロボロにしたのは俺ではなく、真也ということにしておいた。 にしても、何で真也は負けたんだ? こんなに隙だらけの技でやられるような奴に…………………… それはそうと、さて……………どうやって帰ろう? 『おーい二人とも!聞こえてるか!?俺だ!レイだ!』 『聞こえます(るよ)』 うし!大丈夫みたいだ。 『ちょっと手が離せない用事ができちまった!しばらく会えないけどいいか?』 『え~…………やだ(嫌です)!』 くぅ…………揃いも揃って……… そうだ!訓練をしよう! 俺は、手を真上へかざす。 「彼の者をこの地へ呼べ!<強制転移>!」 「「キャーーーーーー!」」 空に浮かんだ綺麗な青い魔方陣から女の子が2人落ちてくる。 【ガシッ!】 危なかった!………落としたら一大事だ。 魔方陣と一緒に空が見えたが、もう赤くはなっていなかった。
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