第四章 勇者が絶体絶命!?

4/9
前へ
/128ページ
次へ
~東の町スートイ/王都からの道~ 一悶着あって、俺達は町に行くことになった。 「なあ、オレが気絶する前、お前あのピエロと対峙してたよな?」 「え?“俺はなんでか体が金色に光ってるお前がピエロを圧倒してるところに通りかかっただけだよ”」 【キュイイイイイイイン!】 「およ?変な音鳴らんかった?」 「いや?」 「そっか………………」 なんとか言い逃れはできたけど、話はそらしておきたい………… 「さて、皆にはもっと強くなってもらいたい。こんな俺が言うのもなんだけど、まだまだ皆は弱い。」 『ふん!トラスでは世界最強とか言われておったくせに、よく言うわ!』 『いや……ほら………あの頃は何か……………ね?うん、あんま掘り返すなよ!』 「それはわかってるけど、どうやって訓練するにゃ?」 獣人であろう女の子が質問してきた。 「おお、いい質問だ!そこで君達には、昔の俺を追体験してもらう。と、言っても俺が見てきたモンスターと戦ってもらうだけだけどね。しかも、死なないし血も出ない。あぁ、あと俺は戦力外だから、結界の外でおとなしくしてるよ 」 見てきたってのは、嘘には入らないよね? 「ってことで!早速スタート!」 俺は結界を張り、皆を中にいれる。 俺のパーティーから3名、信也のパーティーから4名の総勢7名という即席パーティーだ。 ふむ………皆の戦闘力はどれくらいかな? 「我が記憶の片鱗よ、今ここに現れよ!<カムバック・ナイトメア>!」 この魔法は、魔力を大量に使うから嫌なんだよねぇ……… まぁ、仕方ないか、なんせ生物の肉体を擬似的に作るんだもんな……………………お、始まったみたいだ! さて、俺は何を呼んだのかな………? あれは…………ドラゴン!? まぁ、あいつらならなんとかなるっしょ! ~sideout~
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1199人が本棚に入れています
本棚に追加