第四章 勇者が絶体絶命!?

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~結界内/sideout~ 「ガァァァァァァァァァァ!」 ドラゴンが、最期にまだ終わらんとばかりに咆哮するも、あっけなく力尽きた。 「ふう、やっと終わった………何だったんだ?あの力は」 そう信也は呟いた。 「はにゃ?あ!終わったにゃ~!」 ミケのその声で、皆は気がついたようだ。 「はれ?いったい何が………?」 エルフの女性が目を覚まし、 「一応、勝ったんだ!」 そう真也が説明した。 「てか、オレってあの力自由に出せんのかな?ンッ!」 真也は全身に力を込めると、体が金色に光だした。 「お、できた!」 「うん、お疲れ様。すごいレベルアップじゃないか。そんな能力持ってたなんて!」 零がどこからか現れて、声をかけた。 「ああ、なんか声が聞こえてな。」 真也は不思議そうに起こったことを話した。 ~sideレイ~ 諦めかけそうになってた時には、ヒヤヒヤしたが。 まぁ、きっかけは作ったんだから、後は本人の頑張り次第ってとこか……… にしても、コイツは本当に主人公だな………あんな暗示で簡単に自分の能力を引き出せるんだから。ご都合主義にも程があるっての! まぁ、うだうだ考えていてもしょうがない…………そろそろ解散か。 「さぁて、皆そろそろ解散しようぜ?この町の観光もしてみたいしな」 とりあえず、暫くスートイにいることにする。 ~東の町 スートイ/街道~ 町を歩いていると、見たこともないゴロツキに絡まれた。 「おい!そこの女を返しやがれ!そいつはオレらの大事な商品なんだよ!」 あ?なんだこいつら?男3人のグループが話しかけてきた。 「誰のこといってるんすか?もしかして、この娘?」 そう言って俺はスティアを指差す。 「おう、何で首輪が無いか知らないけど、そいつだよ!早く渡せ!」 くそ!こいつら下手に出りゃいい気になりやがって! 「残念だったな!お前らがこの娘を放置して逃げてった時に俺が助けたんだ。だから、この娘の主人は今は俺だ」 「ざけんな!金払え!」 「いくらだ?」 俺がそう言うと、やつらはニヤリと笑い、こう言った。 「金30枚だ!」 そう言ってやつらは一人ずつ両手の指を上へ向けた。 「ほら、受けとれ!」 そう言って俺はやつらに金貨を一人に10枚ずつ投げる。 「うわっ!と、え!?嘘だろ!?」
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