第五章 脇役を決意した日

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~東の町 スートイ/街中~ う~ん…………皆はこの好奇の視線は気にしないのかな? 俺は目立つのが嫌だから、通行人のふりしてるけど、皆に名前を呼ばれたら出て行かなければならない。 そしたら俺に視線………もとい死線が突き刺さる。かなり痛いです。 「ヘヘッ 姉ちゃん達、いい体してんじゃねえか、どうだい?俺たちと遊ぼうぜ!」 はぁ……………また馬鹿が五人…………………いつもナンパって……元気すぎ。 「悪いけど、離れてくんない?この人たちは俺の連れだから。」 「ハッ!いきなり出てきてなにいってやがる?俺達が最初に目ぇ付けたんだ!だから俺たちのモンだろ?」 何で人のことモノ扱いにしかできないのかねぇ?気絶させてやろうか? と、言ってもここは街中、目立つのは嫌い。 なら…………………… 「に~げるんだよ~」 俺は皆の手を取り、前を塞いでいた2人を腹パンで眠らせ、全速力で建物に駆け込んだ。 ~ギルド/スートイ支部~ 「お邪魔しまーす、こんにちは~!」 「あら?いらっしゃい、ギルド/スートイ支部へようこそ」 どうやら、駆け込んだ先はギルドだったようだ……… 「何か用かしら?」 「いえ、何故か、知らない人に追いかけられたので、逃げてきて、とりあえず駆け込んだらここについたんです」 「あら、そうだったの…………まぁ、ゆっくりしていってね。」 「ハイ、助かります!」 ふぅ~よかったよかった 「むぅーなんなのじゃ主よ!もっとビシッとかっこよく撃退するんじゃなかったのか!」 リリィにそんなお説教を食らってしまった。
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