第六章 脇役にできるコト

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~東の町 スートイ/宿屋(朝)~ 「ふぁ~………………おはよう、皆集まってるね」 今は皆で朝食を食べるため、食堂にいる。 「で、昨日<投影>の練習してるときにふと気付いたんだが、これ使うのまだまだ先じゃね?」 一応世界中の空にスクリーンみたいに映すことは出来るようになったけど。 「え?あ、今更ですか?まぁ、早めに解決策が出てよかったじゃないですか」 え?皆もしかして知ってた? まぁ、そりゃ、そうなんだけど……………… 「………………ゴメンね…………」 「え?ああ、別に良いよ!すぐできるようになったし」 ちょっと手間がかかるけどね。 「あ、出来たんだ、みーせて!」 別に見せても減るもんじゃないしな。 「ああ、別に良いぞ、じゃあ、このテーブルに映すからそっち見てな」 俺は水晶を空中に浮かべて、漂わせる。 これがカメラとなって、テーブルに映像を投影させる。 「じゃあ、この水晶を飛ばすから、テーブル見てろよ。よし、行ってこい!水晶」 しばらくすると、綺麗な空の色が映し出された。 「じゃあ、見たい方向にこの画面端の矢印に触れてみて。」 皆はだんだん操作に慣れてきたみたいで、楽しんでいた。 「よし、じゃあ、今度は勇者様の所に飛ばしてみますか!」 真也の元へ水晶を飛ばすと、意外な光景が映し出された。 ~side真也~ ~正義の町 ジャスティ~ 何でこんなことになったんだろう 「ごめんよ、オレがふがいないばかりに」 「ニャニャ!ご主人様は悪くないにゃ、もっとあたしが確りしていれば、…」 そうは言ってくれるけど、なんだかモヤモヤする。 「いや、拙者が悪かったでござる」 今しゃべったのは、大槍使いのガストだ。 「うぅ、ごめんなさい、私が足を引っ張ったせいで………」 今謝ったのは、エルフの弓使い、セフィアだ。 「はぁ………もっと力があれば、こんな怪我はしなくて済んだのにな」 ~sideレイ~ 「緊急事態だ!」 さっそく、責任を取ってやろうじゃないか! 「じゃあ、この変身セットを使うと良いよ!」 おいおい、凛………そんなものどこから出した?まぁいい、一応着けてみるか。
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