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sideスティア
~正義の町 ジャスティ/結界内~
私は今、結界の中で私の師でもあるリリィさんと一緒に、ガストさんを修行しています。
もちろん、変装をしています。仮面をつけただけですけど、
彼には言いにくいのですが、ただ力任せに槍を振り回しているだけだったので、一から叩き直しています。
「そこは、もっと腰を落として、勢いを付けて突進してください!ああ、もう!こうですよ!見ててくださいね?」
私はガストさんの大槍を貸してもらい、リリィさんに岩を土を盛り上げて岩をつくってもらい、その岩を貫きます。
【グシャァ…………ガラガラ】
ふぅ、なかなか教えるというのも難しいです。
「ほれほれ、休んでる暇はないぞ?」
リリィさんもガストさんを急かします。
「槍というのは、リーチが長くて、一対一でも、多対一でも活躍できる武器なのです。しかも、それが大槍というのであれば、もっとその特徴を活かせるでしょう。あとは、機敏性の問題ですね。」
いっぱい喋っちゃいました。
「なら、その辺をお主は槍を素振りしながら、走るがいい。」
ガストさんにリリィさんはピシャリと言いました。
ちょっと可哀想です。
「これは拙者への試練でござるな?コレさえ乗り越えれば、幸せが待っているでこざるよ!」
すごい速さで走って行っちゃいました。
さて、ユティさんはあの気弱なエルフさんと、上手くやっているでしょうか?
Sideユティ
~正義の町 ジャスティ/結界内~
どうしようかしらこの子。
「うぅ………全然当たりません………コレだから私はブツブツ」
放っておくとどんどん自虐の海に溺れていってしまう…………
「あぁ!もう!いい!?ちゃんと狙いを定めなさい!そして、標的の射ぬかれた姿を想像するの。出来るでしょう?」
少しキツイ言い方になったかも………
「ハイ!やってみます。」
【ヒュッ………ガッ!】
放たれた矢は、空中で加速し、的の真ん中に当たるっていうとんでもない光景を見せてくれた。
「やりました!出来ました!ありがとうございます。」
「あなたもやれば出来るんだから、頑張りなさいよ、じゃあ、今度は矢に魔力を通す練習からね…………」
ふぅ、ユウは大丈夫かしら?
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