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Sideユウ
~正義の町 ジャスティ~
「ニャニャニャ~!元気無いニャ~?」
いや、ホントはちゃんと頭ん中では考えてるんだよ!?ただ、上手く言葉にできないだけで、いっぱいいっぱい考えてるんだから!
「………………元からだから………大丈夫 」
はぁ、やっぱりだめ!考えてること口にしようとすると、声が出なくなっちゃう。
こんなワタシはご主人様に嫌われちゃってるのかなぁ?
「ニャ~………まぁ、あたしの修行つけてくれるっていうなら文句は無いんだニャ~」
何でこの子はこんなに上手くしゃべれるのに、ワタシは上手くいかないんだろ?
「ニャハ!何か悩んでるみたいだニャ~」
え!?何でわかっちゃうの!?
「……………なんで………?」
あ、うっかり声だしちゃった
「女の勘ってやつだニャ~ どうしたのニャ?」
この人なら、もしかしたら、悩みを解決してくれるかも!
「…………上手く…………喋れない…………」
「あ、そういうことだったのニャ!なら、大丈夫ニャ~ほい、鎮静剤」
そう言って渡されたのは、赤い液体が入った、怪しげな注射器。
「本当に言いたいことがあったら、これを飲んで頑張ってみるニャ~。あ、副作用とかは別に無いから安心してほしいニャ!獣人お墨付きニャ!」
うぅ、じゃあ、もらっておく。
「さぁ、元気出して修行つけるニャ!」
手に持っていたはずの注射器を、なぜか奪われて刺された。
【プスッ】
え?なにこれ!?頭のなかに別の自分がいるみたいな感覚!何か今ならなんでもできそうな気がすりゅぅぅ!
「さぁ、始めるよ!ワタシの修行はキツイから、ついてこれるかな?ついてこれるよね!さぁ、始めよう!」
なんか、テンション上がってきたぁーーー!
「え?あれ?効きすぎじゃないかニャ?」
「ホラホラ!無駄口叩いてないで始めるよ?泣くまで止めらんなくなっちゃうよ?じゃあ、まずはワタシと組み手ね!よーいどん!」
【ガスッ!】
「カハッ痛いニャーもっと優しくしてほしいニャ~」
泣き言いってもおっそーい♪
「ダーメー“裏”のワタシ呼んじゃったからには泣くまで帰れませーん、泣いても帰しませーん!理不尽?理不尽だよね!そう!それがこの世の中だから!アハハハハハハ」
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