第六章 脇役にできるコト

8/8
前へ
/128ページ
次へ
~西の町 エスウト/ギルドマスター室内~ 【コンコン】 「マスター??」 「ふぇ?あ、ち、ち、ち、ちょっとまってね!」 何か立て込んでるみたいなので、少し待つことにする。 ~2分後~ 「いいですよ」 お、入ってもいいみたいだ。 中には見知らぬ20代くらいの女性がいた。 「マスターは…………あれ?代わったんですか?前来たときはお爺さんだったのに」 「あぁ、お祖父様なら、ここ最近ずっと体調が悪いんですよ。で、私はそのギルドマスターの孫兼代理をやらせてもらってる、フェン・フローレストっていいます。よろしくね」 うん?フローレスト? 「フフッ!気付きましたか?そうです、私と、ファイちゃんは、姉妹なんですよ。ちなみに、私が姉です」 そうか………………そりゃ似てるよな 「俺の名前は………フェンさんは知ってるんですか?」 彼女は首をフルフルと横に振る。 どうやら、ファイさんは、言ってないようだ。 「そうですか、じゃあ、ギルドマスターは俺の正体を知ってたので、フェンさんにも教えなくちゃと思うんですけど、いいですか?」 今度はフェンさんは首をコクコクと縦に振る。 「じゃあ、改めまして。はじめまして、レイ・ラムズスといいます以後、お見知りおきを」 言いながら、認識阻害を解き、ローブを脱ぐ。 【ボンッ】 へ?ボンッ?何の音かとフェンさんを見ると、さっきの20代くらいの女性は居なくなり、身長130センチ位の幼女が立っていた。 「あ、魔法が…………解けちゃったふぇぇぇぇぇぇん!」 え!?なにこれ!可愛い………じゃなくていやいやいや、これはあり得ないでしょ!いや、魔法って言ったか?そんな魔法も在っておかしく無い気もするけど……… 「うぅ、なによぅ………なに見てんのよぅ………ちっこいとか言うなぁ!もう20なんだぞぅ!」 あぁ、言われ慣れてんだろうなぁ………だって俺まだなんにも言ってないもん。 てか、えー………………無理があると思います。 「ほら!ギルカードあるだろぅ!?」 ギルドカードを見せつけてきたので、見せてもらうと、本当に20歳であった。
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1199人が本棚に入れています
本棚に追加