第七章 SSランク会議

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~西の町 エスウト/ギルドマスター室内~ 「あの、何かこう、すんませんした!」 土下座なう。 あれ?幼女に土下座する姿って意外とシュールなんじゃ? 「ええ!?いいんだよ!別にもう言われなれちゃったから」 う………………切ない………………。 「え……とフェンさんは何で魔法が解けたんでしょうか?」 そんな疑問がふと思い付いたので、言ってみると、フェンさんは赤くなってモジモジしながら、 「その、君の素顔がかっコヨクテ…………」 俺の素顔がかっまでしか聞こえなかった。 さすがにかっこよくて…………はないから、素顔が………がっかり?うわ、それショックだな………… ハァ、もういいや、自分いじめても楽しくないわ。 「君は、何で素顔隠してるの?」 今度はフェンさんから質問が飛んでくる。 う~ん…………ここは普通に理由を説明してもいいのかな? 「俺が、顔を隠す理由としては、主に二つあります。まず一つ目は、俺が目立ちたくない。ということです」 「あ、質問いい?」 説明途中で、フェンさんから質問が飛んでくる。 「どうぞ」 「じゃあ、なんで犯罪者を捕まえてる?」 「それは、二つ目の理由と重なります。とりあえず、俺は怖がりなんだと思います。人や魔物を殺す事の責任から逃げて、簡単な足止めばっかりやってて、いつのまにか大層な二つ名貰っちゃって………それでも俺は、平穏な生活が欲しいんです」 ふぅ、大分喋った。 それにしても、こんな話をしたのはこの人が初めてだな。
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