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あれ?そういえば?
話を聞いているのが少し辛くなってきたので、話題の転換を。
「魔王の討伐ってなんで勇者にやらせてるんですか?ギルドの一番強い人たちに任せればいいのに」
ふと思ったことを聞いてみると、フェンさんは答えてくれた。
「だって、ギルドの強い人が居なくなっちゃったら、この町を、この国を守る人が居なくなっちゃうでしょ?手薄になったところをでっかい魔物とかで襲われたら即終了だよ」
あ…………………そうか。
う~ん………………もう聞きたいことも聞き終わったし、適当に?宿屋でも見つけて明日に備えよう。
「貴重な話、ありがとうございました。明日は何処で会議するんですか?」
「ここだよ。ここの会議室。そこなら、防音だし、見られることがないから」
「そうですか、ありがとうございました!」
「うん、私も君と話せてよかった。じゃあ、帰りは気を付けてね、あと、明日は私と君は二つ名持ちどうしだから。ね?」
「あ、はい、どうもでした!」
俺はフェンさんに手を振りながらギルドマスター室をあとにした。
~西の町 エスウト/宿屋:精霊の集う木~
早速初めてここに来たときに泊まった宿に来たんだが、以前来たときより、明らかに大きくなっていた。
てか、名前変わった?
「あら、いらっしゃい!久しぶりだね!」
もちろん、ローブは脱いである。
今話しかけてきたのはこの宿屋の女将さん。
「あ、はい、久しぶりです。なんか………大きくなりましたねこの宿屋」
「おお、そうだね、きっと、アンタがお金メチャメチャ払ってくれたからだろうけど。アンタなら、いつでも泊まってくれていいからね」
あ…………そうだった!まだ、宿屋の払った分残ってるじゃん!
「はい!ありがとうございます!」
「ああ、いや、ありがとうはこっちの台詞だよ!」
お言葉に甘えて、今日は寝かせてもらうことにする。
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