第七章 SSランク会議

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~西の町 エスウト/ギルド“雷神の矛先”/会議室~ 「…………………………………」 会議が始まったのに、全然進展しない。それもそのはず、何故なら、この会議の進行役の炎帝さんがまだ来ていからだ。もう、全帝さんがぶっちぎれそうである。 【バターン!】 「おっくれましたぁ!」 「おせぇんだよぉ!」 【グシャ!】 突然入ってきた炎帝に、全帝の回し蹴りが炸裂する。 「ゴフッ…………なかなかいい蹴りじゃねえか!まぁ、いい!さて、遅れたが、俺が炎帝だ!」 まぁ、フードを被っていて顔は皆わからないんだけどな。 ローブの色で判別するしかない。 「で、一つ提案なんだが、っと、その前に皆自己紹介は終わったか?ああ、わりぃ、俺がいなかったからできてないよな!よし、自己紹介をしていこう。じゃあ、まずは全帝から!」 いきなり進行を始めたのに、上手く回るのは炎帝が進行を努めているからだろう。てか、この人のせいで始められなかったんだよな。 見渡すと、俺を入れて10人も人がいた。 「帝以外の人は初めましてだな!ぼ………………オレは全帝。まぁ、名前の通り全ての属性を使えるわけだが、その全ての属性ってのも曖昧で、オレが使えるのは火の派生形の焔、水の派生形の氷、風の派生形嵐、雷の派生形の紫電、地属性の派生形鋼、光属性位だな、まぁ、よろしくな!あと、ランクはSSSだ!」 うん、属性に派生形なんてもんがあるなんて知らなかったけどね!しかもランク皆より上かよ! 自慢っていうよりも、慣れた自己紹介みたいな?こんなに強いんだから、恐怖してもいい。みたいな? けど残念ながら、俺はこの世界の普通を知らない。 「お~相変わらず反則級だよな、使える属性。じゃ~次は俺か」 炎帝の話はどういう風になるんだろうか? 「おれがこの会議の進行役を努める炎帝だ!あと、説明がなかったけどこの全帝がこの会議の議長な。それで、おれの紹介だけど、まぁ、使えるのは炎の派生形の焔の上の蒼炎ってやつを使える。まぁ、よろしくな! 」 なるほど…………全帝より炎を上手く使えるってことか! なーんか俺と炎帝と全帝は同い年な気がするんだよねぇ…………まぁいいや 「じゃあ、次!風帝!」 「あ………あの!わたし風帝っていいまひゅ!ひゃぁ!噛んじゃった!あの、使える属性は、風の派生形嵐でひゅ!ひゃぁ!またやっちゃった…………」 「かみかみだったけどよく頑張った!よし!次!」
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