第八章 魔なる物の強襲

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~西の町 エスウト/ギルド/会議室~ 俺たちは一旦会議室に戻り、全帝が起こったことをすべて話した。 「なんやオモロそうなことおこっとったんやな!」 雷帝がそう言った。 いや、正確には言ってしまった。 会議室内の温度が急激に冷え、雷帝に非難の視線が向けられた 「なんやねん!ワイかて頑張ったんやで!雷をこう、手のひらに集めてな、薄く広げて円にして飛ばして、魔物40万体位は狩ったで!」 あ、そうだ、思い出した!全帝に文句を言わなくては! 「あ、その件なんですけど、俺達のところは魔物の数が少ないんじゃなかったんですか?」 俺がそう言うと、全帝は 「水帝がいたんなら結構楽できたんじゃないのか?」 と言った。 あの人バリバリ捕まってたんですけど…………ってまさか!? ちらりと水帝の方を見ると手を振ってきた。 一応念話を飛ばしておく。 『もしかして捕まってたのって、わざとだったりします?』 『さぁ?どうだろね?でも、君の実力は見れたよ』 確定した。絶対わざとだ。まぁ、別に剣の件はいくらでも嘘つけるしな。 フェンさんには悪いけど、地面の砂鉄を電磁力で集めたって事にしよう。出来ないこともないし。 「いや、でも、全帝さん!あれは多すぎですよ!魔物500万体は!」 「はぁ!?ごひゃく!?オイオイ、流石に嘘はあかんで雷鳴はん!?」 嘘をついてどうするんだよ…………… 「ハッハハ!まぁ良いじゃねぇか!それよりも、あの、オレが竜と戦ってたところに飛んできた剣は一体なんだ?」 「私も捕まったときにどこからか剣が飛んできたよ!」 あ……………これはまずいかもしれない。 ここは開き直って本当のことをいうか………… いや、本当のことを言うのは止めておこう。 さっきはぐらかすって決めたばかりだし。 「ああ、あの剣は俺が投げました。」 「じゃあ、君は雷以外の属性も使えるってこと!?」 「いや、俺がやったのは、地面の鉄鉱石や砂鉄から、鉄を取り出して剣にしただけです。」 この辺が昔海だったらしくて、助かったぜ。 あと、ここに来る前にハマっていたアニメのおかげかな………… 「へぇー雷にも色んな使い方があるんだねぇ…………」 フェンさんはそう言いながら、チラチラと雷帝のほうを見ている。 「なんやぁ!ワイかてまだまだバリエーションいっぱいあるねんで!?」 長くなるようなので、聞かないようにする。
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