第八章 魔なる物の強襲

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~西の町エスウト/会議室内~ 「今回のことで魔物の数が異常なのはわかってもらえたと思う。皆、他に魔物の異変に気がついたら直ぐにオレに連絡をくれ!」 各々全帝に返事をして解散となった。 俺は直ぐに宿屋に帰ることにした。 ~東の町スートイ/宿屋~ 何故か今、俺はハーレムの中心にいる。 ふと思うが、これは真也のポジションじゃいのか?と。けどせっかく役得なのだから、もっと堪能していたい。 少し遡るが、俺が帰ってきた少しあとのことだ。 今日はだいぶ疲れたので、少し休もうかと思って仮眠をとろうとした矢先に部屋の扉が開き、リリィ、凛、ユティ、ユウ、スティアが入ってきた。そしてそのまま抱きついてきたのだ。 しかも無言で。 そして今に至るといったところだ。 「な………なぁ?俺なんか悪いことしたのかな?」 そろそろキツくなってきたので、訳を聞こうとすると、 「ご主人様がいなくて皆寂しかったんですよ」 スティアが笑いながら答えてくれた。 そうか…………皆寂しかったのか…………悪いことしたな…………って一日会ってないだけだけど!? 「あ、今一日会ってないだけとか考えたでしょ?考えが甘すぎるよ!あたし達は毎日お兄ちゃんに会ってないと寂しくて何するか分かんない生き物なんだから!」 怖いけど、何か嬉しいな。そんな風に思ってくれるなんて。 「………だから…………今は…………充電中…………」 ユウのゆっくりな喋りも久しぶりだな! 「ふん!おとなしくしてなさい!」 う~ん………おとなしくしてろと言われても、これはキツイと思うぞ?ユティよ。 「主は妾達のことを考えてはくれなかったのか?」 いや、考えたけど、一日くらい大丈夫かなって」 「「「「「そこが甘いの!こうなったら私達と同じ気持ちにさせてやるんだから!」」」」」 声に出ていたらしい。 しかも、長い台詞なのにシンクロするとは…………流石だな。 「で、これいつまで続くの?」 そろそろ何か色々限界な気がするので、聞いてみると、 「う~ん………理性が飛び散るまで?」 と何処からかそんな風に返ってきた。 つまり、これは………役得?いやいやいや、なに考えてるんだ俺! せっかく俺の力を見ても怖がらない仲間ができたのに、ここで手放したらまた独りだ。 そんな事には絶対なりたくない!
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