第五十九話

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安岡「それぃ!」 バッキーン!ズバズバーン! 恩田「ギャース!」 安岡「倒したぜ!」 地下室へ向かい扉を開ける。 安岡「大丈夫か!?」 澤口「誰?」 安岡「俺は安岡。君こと澤口を助けに来たんだ」 澤口「わたしを?わたし、もうここから出られるの?」 安岡「あぁ、君はもう自由だ。外の世界を楽しめ。それとその前に風呂入れ、マジくせぇから」 澤口「おそと?わたしおそと見たい!」 安岡「よし、じゃあ行くかい?」 澤口コクりと頷く。 安岡「ほら」 安岡が差し出した手を澤口がギュッと握る。 しばらく二人は踊る。(喜びを表現) 館の扉を開ける安岡。 澤口は日の光のあまりの眩しさに目を背ける。 安岡「あれが太陽。太陽の光は暖かくて、眩しいんだ」 さ「……たいよう?まぶしい?」 澤口を見た安岡は驚いた表情を見せる。 さ「あれ?目から変なのが……おかしいよ、これは?これは何?」 や「それが泣くってことさ」 さ「なく?この目から流れてくるちょっと臭いのは?」 や「それは……胆汁さ!」 さ「たんじゅう?たんじゅうを流すと、なんだか優しい気持ちになるのね」 や「そうさ。さぁ、行こう」 二人は手を取り合って歩き出す。 や「これからどこへでも行けて、何でもやれるわけだけど、最初にどこへ行ってみたい?」 さ「やっぱり国立科学博物館かなぁ」 や「即答かいー!そんで意外なチョイスー!」 さ「うん。それじゃあわたしこっちなので」 澤口は一人で別方向へ歩き出す。 や「え?あ、うん」 さ「あ、それと……女の子と会う前には、お風呂、入った方がいいですよ?」 澤口はタクシーに乗り、国道256号線を走り去って行った。 これだから女ってやつは!負けるな安岡! 第五十九話 おわり 次週!急展開の!新章!開幕! 「初体験!無賃乗車」
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