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安岡「それぃ!」
バッキーン!ズバズバーン!
恩田「ギャース!」
安岡「倒したぜ!」
地下室へ向かい扉を開ける。
安岡「大丈夫か!?」
澤口「誰?」
安岡「俺は安岡。君こと澤口を助けに来たんだ」
澤口「わたしを?わたし、もうここから出られるの?」
安岡「あぁ、君はもう自由だ。外の世界を楽しめ。それとその前に風呂入れ、マジくせぇから」
澤口「おそと?わたしおそと見たい!」
安岡「よし、じゃあ行くかい?」
澤口コクりと頷く。
安岡「ほら」
安岡が差し出した手を澤口がギュッと握る。
しばらく二人は踊る。(喜びを表現)
館の扉を開ける安岡。
澤口は日の光のあまりの眩しさに目を背ける。
安岡「あれが太陽。太陽の光は暖かくて、眩しいんだ」
さ「……たいよう?まぶしい?」
澤口を見た安岡は驚いた表情を見せる。
さ「あれ?目から変なのが……おかしいよ、これは?これは何?」
や「それが泣くってことさ」
さ「なく?この目から流れてくるちょっと臭いのは?」
や「それは……胆汁さ!」
さ「たんじゅう?たんじゅうを流すと、なんだか優しい気持ちになるのね」
や「そうさ。さぁ、行こう」
二人は手を取り合って歩き出す。
や「これからどこへでも行けて、何でもやれるわけだけど、最初にどこへ行ってみたい?」
さ「やっぱり国立科学博物館かなぁ」
や「即答かいー!そんで意外なチョイスー!」
さ「うん。それじゃあわたしこっちなので」
澤口は一人で別方向へ歩き出す。
や「え?あ、うん」
さ「あ、それと……女の子と会う前には、お風呂、入った方がいいですよ?」
澤口はタクシーに乗り、国道256号線を走り去って行った。
これだから女ってやつは!負けるな安岡!
第五十九話
おわり
次週!急展開の!新章!開幕!
「初体験!無賃乗車」
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