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重い足取りで¨1-A¨と書かれた教室へ。 自分の机でケータイをいじっていた実波は、バッと顔を上げて私を見てきた。 「千紗、おかえり…」 私の顔で全てを悟ったのだろう。 実波は何も言ってこなかった。 (…い、いい子や…) 「ねぇねぇ千紗!あたしラーメン食べたい!行こーよ」 実波は、私のことを気づかってくれてる。 振られたばかりですさんだ私の心が、少しじんわりした。 「…うん、行こ!」
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