-試作の物言う剣(プロトタイプ・ソーディアン)-

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ハイデルベルグ 宿 夕方に差し掛かった頃 マリーさんの宿について戦闘の後だしひとりじゃ大変だろうと料理を手伝うと言ってみたら見事に断られた おそらく客に出す物を他の人に任せられないって事だろう マリーさんからみたら俺も客って事でいいのかな? 一文無しなのにf(^_^メ; それはマリーさんも知ってる筈なのにどうして置いてくれるんだろう? 昔記憶喪失だった自分と重ねているのか? そう考えていたら マリー 「ゼロは、どうしてそんなに人の役に立ちたいんだ?」 ゼロ 「……なんでだろう、なぜか誰かの役に立ちたいって思うんです」 理由はわからなかった、だがなぜか人の役に立ちたかった マリー 「ゼロはスタンみたいな事を言うんだな」 ゼロ 「スタンって、『四英雄』のひとりですか?」 マリー 「そうだ、昔あいつに『相棒を助けるのを手伝ってほしい』と言ったら二返事で了承してくれたんだ」 ゼロ 「へぇ」 マリー 「ゼロも役に立ちたいならここでギルドをやってみたらどうだ?」 ゼロ 「ギルド?」 マリー 「平たく言えば何でも屋だな いちばん人の役に立てるところだ」
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