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最も人の役に立てる……なんでだ?
ゼロ
「どうして人の役に立てるんですか?」
マリー
「何でも屋だって言っただろう?
基本的に依頼人が自分にできない事を仕事として持ってくる、こっちがそれをこなす、依頼人がそのお礼として報酬を渡す
だからいちばん人の役に立てる仕事だ」
なるほど、そういう事か
ゼロ
「俺、それやりたいです!」
マリー
「アハハ、やっぱりそう言ったか!」
そうこう言ってる間に料理ができた
匂いにつられたのか客たちが席に着きはじめた
俺も食べはじめた時、宿のドアが開き、王国兵が入り
王国兵
「失礼、ここに『ゼロ』様と『マリー』様はいらっしゃいますか?」
ん?、呼ばれた
ゼロ
「!……はい、俺がゼロです?」
マリー
「私がマリーだ」
王国兵
「少しの間ハイデルベルグ城へお出で頂きたいのですがよろしいでしょうか?」
城へ?何かしただろうか?
ゼロ
「俺はいいですけど?」
俺は大丈夫だ、問題はここの女将のマリーさんだ
客がいるのに女将が消えるなんて事――
マリー
「少しなんだろう?なら私も大丈夫だ」
……問題ないようだった
王国兵
「それでは同行願います」
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