753人が本棚に入れています
本棚に追加
/533ページ
辺りを見回したが、やはり梶原の姿はない。
仕方なく、うまい棒が詰まったコンビニ袋を机の上に置いた。
そして、ストラップに困っていたという梶原の様子について聞き出す為、もう一度安藤先輩の席へ向かった。
「『何ていうキャラクターですか?』って聞かれたのよ。……年の差を感じるわね」
安藤先輩は、片肘をついて物悲しい表情を見せた。
「でね、『麻生がくれたんですけど、俺このキャラクター知らないっす』って言ってたから、アンタが無理矢理あげたのかと思ったの」
「……そもそもキャラクターじゃないですけどね。知らないのに『くれ』って言ったんですか、アイツ」
最初のコメントを投稿しよう!