第2章

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「さっきは見苦しいとこを見せてしまってすまなかった。俺の名前は五十嵐海斗だ。呼び方は普通に海斗でいい。翼とは小さいころからの腐れ縁でいわば幼馴染みだ。ヨロシクな。」 「あっ私はエミリア=キースって言います。エミリアって呼んでください。さっきのことは気にしてませんから大丈夫ですよ。こちらこそお願いします。」 「よし自己紹介は終わったな。ところで翼ここは一体どこなんだ?俺は目が覚めたらこの街にいたんだが。」 「ここはルーデシア王国の首都ルーデシアだよ。海斗はこの街に飛ばされてたんだね。」 「ああ。目が覚めたら街のゴミ捨て場で寝てた。ホント臭すぎて死ぬかと思った。」 「悲惨なとこに飛ばされてたんだな。だからちょっと臭かったんだね。」 「やかましいわ。」 僕達が二人で現状確認をしてると話についていけてなかったエミリアが話に入ってきた。 「あの~飛ばされたとか目が覚めたとか一体何の話をしてるんですか?私まったく話についていけないんですけど」 「い いや別にたいした話じゃないよ。気にしないで。」 「そうだな。気にしなくても大丈夫だぞ。」 「そうですか・・・なら気にしないことにします。」 別に異世界から来たことを話せないわけではないのだがいきなりなんの証拠もなしに僕達は別の世界から来たなんて言ったら冷たい目で見られかねないから今は黙っておこう。 「それじゃあ騒ぎもおさまりましたし次行きましょうか。次は南通りを案内しますよ。よかったらカイト君も行きませんか?」 「いいのか?」 「勿論ですよ。こういうのは人が多いほうがさらに楽しくなりますから。」 「なら御言葉に甘えてヨロシクたのむ。」 「はい!こちらこそヨロシクお願いします。」
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