第1章

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目が覚めて周りを見回したらもう外は夕陽がでていた。どうやら放課後まで寝てしまったらしい。 「なんだったんだ今の夢。夢にしてはリアルすぎだろ・・・」 「ていうか僕こんな時間まで寝ちゃったんだ。てか放置とかみんなひどくない?ちょっとショックだよ。」 とひとりで愚痴っていると後ろからドアが開く音がした。 ガラララ 「あっ斉藤くん・・・」 入ってきたのは同じクラスでもうひとりの学級委員の眼鏡が特徴の宮下鈴さんだった。 「宮下さんなんでまだ学校に・・・あっ!そういえば今日学級委員の仕事があったんだったよね?ゴメン!すぐにやるよ!」 と僕はあわてて教室をでて行こうとすると、 「だ 大丈夫です。も もう終わっちゃいましたから。」 と宮下さんはでて行こうとしている僕に慌てて言った。 「・・・マジで?」 「は はい。でも大丈夫です。私学級委員の仕事とか雑用やるの好きなので」 なんか申し訳ないことをしたと頭をかきながら謝罪の言葉を僕が考えていると 「あ あのもしよかったらいっしょに帰りませんか?でもダメだったらダメってしっかり断ってくれても大丈夫です。」 と宮下さんがなにやらもじもじしながら言った。 「全然いいよ!断る理由もまったくないしね。」 と僕は承諾した。というか仕事もさぼってしまったしあんな風に言われたら断れるわけがなかった。 「本当ですか?!ありがとうございます!」 と僕の返事に対して宮下さんはとびっきりの笑顔で喜んでいた。 その笑顔で不覚にも少しドキッとしてしまったのは内緒にしておこう。
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