第1章

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ちゅんちゅん 僕はカーテンの隙間から入った日の光りを浴びて起きた。ボーッとしているせいか昨日の夜のことがあまり思い出せない。ベットのしたには海斗がすわったままゲームのコントローラーを握りながら寝ていた。 (ゲームの画面がつきっぱなしなところをみると昨日ゲームの途中で寝ちゃったんだな・・・。ていうか海斗どんや体勢で寝てんだよ!お前は毎回ツッコミどころありすぎなんだよ!!) と心の中でも海斗にツッコミをいれながら携帯の時計を見た。 (・・・今の時間は8時15分で学校のHRが始まる時間が8時30分。家から学校までかかるだいたいの時間は20 分だから・・・・・・・・) 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 今自分がどれだけヤバイ状況におかされているのか理解すると僕は絶望の奇声をあげた後急いで海斗をおこそうとした。 「起きろぉぉぉぉ海斗ぉぉ」 「・・・・・zzz」 「頼むぅぅ起きてくださいぃぃぃ」 「zzz・・・雪ちぁゃん大好きだぁぁ・・・zzz」 ・・・ブチッ 僕の頭の中から音がしたあと海斗に往復ビンタをかまし起こしたあとは海斗を引きずってすぐ学校に向かった。 「はあはあ。間に合った。」 「まったく朝からさんざんだな。顔いてぇし」 渾身のダッシュのすえなんとかHRの3分前に教室にたどり着いた。 「海斗が悪いんだろ?なかなか起きないんだから。」 「だからって往復ビンタはないと思う。マジ鬼畜っすわ翼さん」 「うるさいよアホ金髪」 海斗と悪口言い合っているとふと前の誰も座ってない宮下さんの席が目にはいった。 (いつも一番最初に毎日学校来ていた宮下さんが休みなんてめずらしいなぁ。風邪かなにかかなぁ。心配だな。) 今日学校にいない宮下さんのしんぱいをしていると担任の先生(ちなみにゴンザレスではない)が入ってきた。 ガラララ 「みなさん座ってください。今日はみなさんに大事な話があります。」 そう言った先生は妙に悲しそうな顔をしていた。みんなが席に座り静かになったあと話始めた。 「大事な話というのは今日お休みしている宮下さんのことです。宮下さん・・・昨日から行方不明になってしまいました。昨日家に帰って自分の部屋に入ったあと突然いなくなってしまったそうです。 だれか心当たりある人や何か知っている人がいたら必ず申し出てください。」 先生の話を聞き僕の中で衝撃がはしった。 その日学校が終わったらすぐに宮下さんの家に向かった。
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