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親に迫害され続けて早12年が経ち少年は青年となり魔法学園に通っている
ク「・・・・・・・・」
「おい見ろよ」
「あぁまだあいつ居たんだ。落ちこぼれの癖に」
「恥ずかしくないのかね?」
「落ちこぼれだからしょうがないって」
ク「・・・・・・・」
周りの声も無視し自分の教室に向かって歩く青年・・・・彼の名はクロ・・本名はクロイス・シュバルツ・・・だが彼はその名を嫌いクロイスの初めの二文字だけ抜き取りクロと名乗っている
ピタッ
ク「(此処か・・・・)」
クロは教室の扉の前で立ち止まり扉を見上げた
ク「(行くか)」ガララ
クロが扉を開けると教室の中に居た数人はクロを数秒見たらすぐに視線を戻し話を再開した
ク「・・・・・」
クロは無言で歩き始め黒板に貼られた座席表を見た
ク「(窓側の後ろから二番目か・・・)」
座席表で確認したらすぐに自分の席に移動し鞄から本を取りだし静かに読み始める。これが昔からのクロの日常である
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