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「おーれはジャイ豚~、ガキ大将~♪ 近づく奴は、ぎったんぎったんの~めっちゃめっちゃ~してやるぞ~♪」
陽気にそんなオリジナル曲を歌いながら道を行くジャイ豚の隣で、スネ豚は込み上げてくる吐き気を必死に抑えていました。
「どーだスネ豚!俺様のリサイタルを一匹占めしてる気分は!最高だろー?」
相変わらずガハハハハハと下品な笑い声をあげ、力いっぱいスネ豚の肩を叩くもんだから、スネ豚は四足歩行に戻るんじゃないかと思うくらい、前のめりに倒れかけました。
「そ、そうだねぇ最高だよジャイ豚~(お、おえぇぇえぇぇぇ……し、死ぬぅぅぅぅうぅぅう……)」
そんなこんなで二匹は、レンガで本格的な家を建てるという豚離れしたのび豚のもとへ、ようやく辿り着いたのです。
「よう、のび豚!一緒に遊ばないか!」
まだまだ家を造っている最中なことは、見て明らかなはずなのに、そんなことお構いなしでジャイ豚はのび豚を誘いました。
「ぼ、僕は遠慮しとくよ。まだ家も出来てないし…」
すぐにのび豚は状況を理解しました。
ジャイ豚とスネ豚は早々と適当に家を造りあげ、まだ終わっていない自分のことをからかいにきたのだと。
「無理無理ー!そんなの一生かかったって終わりやしないよー!」
アハハハハハと笑うスネ豚。
ジャイ豚と比べて、少し上品な気がするのは、よほどジャイ豚が下品だということを改めて再認識させますね。
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