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「ジャ…ジャイ豚とスネ豚はもう自分の家作ったのー?」
のび豚は、既に自分でも答えが分かってる質問をぶつけることで、少しの時間稼ぎを目論みました。
「あったりまえだー!聞いて驚くなよ?俺様なんと!わずか一時間で作っちまったんだぜ!すげぇだろ!?」
「わ、わぁー!さすがだなぁジャイ豚はー。じゃあスネ豚は?」
なるべく棒読みにならないよう注意を払っている点なんかは、本家より幾分か賢く思えます。気のせいでしょうか。そうですね。そうでした。すみません。
「僕ちゃんもジャイ豚が見に来てから、一時間くらいで作っちゃったもんねー!未だに出来てないのはのび豚だけー!」
ジャイ豚は自分のことを自慢してくるだけですが、スネ豚は最後にイラっとする一言を発してくるので、のび豚はそれに激しい不快感を抱いていました。
あ、ちなみに今更ですが三匹の関係は、ジャイ豚が長男・スネ豚が次男・のび豚が長女……なんて、本家を越えるオリジナル設定をつけることはなく、普通にそのまま三男なのでした。
なので末っ子にあたるのび豚は、二匹に手も足も出ないのです。
「ガッハッハ!こんな奴放っといて遊ぼうぜスネ豚!」
ようやくのび豚をからかうのに飽きたのか、二匹はどこに行くのやら歩き出しました。
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