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コンコン
妙な空気が流れる理事長室に、ドアのノックする音が響いた
そのおかげか、一瞬その空気が緩んだ
「あぁ、どうぞ~」
「失礼します」
ガチャ
『…!』
「理事長、お待たせしました~」
「ああよく来たね。紹介するよ、彼は…『うそ…』…美姫?」
「え?美姫って……」
ドアから現れた人物に、美姫は目を見開いた
「もしかして…【鬼姫-おにひめ-】…なのか?」
『…【狼鬼-ろうき-】?!』
「え、なに二人とも知り合い…?」
『知り合いもなにも…』
「俺らは【天姫-あまひめ-】の総長と副総長なんです」
「え、そうだったの?」
『狼鬼、もうあたしは鬼姫でも総長じゃないわ』
「なら俺ももう狼鬼でも副総長でもない、ただの雨宮狼-あまみやろう-っすよ~」
その人物は、かつて美姫が総長をやっていた族【天姫】の副総長、つまり相方であった狼鬼…雨宮狼だった
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