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「え!?なんでしょう?!」
『私まだスーツのままなんです!だから、着替えさせてほしいんですけど…』
「あっ?!すっ、すいません!」
彼は言われてやっと私の服装に気づいたらしい。意外とこの男は抜けているみたい
『すぐ着替えるので、少し待っててもらえますか?』
「はっはい!すいません!」
『いえいえ』
にこっと愛想笑いを浮かべて稲葉先生を見ると、真っ赤になっていた
どうやらこの人は女の人に免疫がないみたい
部屋に戻りさっそくスーツから普段着に着替えた
スカートを履こうかと考えたがここは男子校、却下だ
露出高い服…これも却下だ
となると…普通にジーパンにTシャツでいいか…
数分後、ガチャっと扉が開き勇次はうつむいていた顔を上げた
『お待たせしました…スイマセン、時間かかってしまいました』
「……」
『?稲葉先生?』
「…………」
『…稲葉先生!』
「∑はっ!す、すいません!ボーっとしてました!」
『そう、ですか?』
「はっ、ははははは…」
『…(なにこの人)』
美姫は苦笑いを浮かべる勇次を白い目で見てしまった
勇次はフルフルと首を横に振り、私の手をつかんだ
「じゃあ行きましょう!早くしないと美緒先輩に僕が怒られちゃうので!」
『ちょっと、いきなり引っ張らないで~!』
ずんずん進みながら私を引っ張る稲葉先生
歓迎会をやる前から疲れそうだ…
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