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そんなこんなで…
「それでは、白石美姫先生の歓迎を祝って、かんぱーい!」
「「「「「かんぱーい!」」」」」
カンッとグラスが合わさる音とともに宴会場が騒がしくなった
歓迎会の場所は、学園内にある居酒屋だ
なぜ学園内に居酒屋があるのかは不明だが
この居酒屋がある場所は、職員寮のすぐそばにある職員しか入ることのできない敷地の中にあるため、生徒は入ることすら許されない
この敷地内は警備員と監視カメラによって完全に監視されているから、問題ないのだ
ちびちびとお酒を飲んでいると…
「白石さん、飲んでますか?」
『あ、はい』
現れたのは、この学園に来たとき最初に会った男…坂下悠馬だった
その手にはグラスが…
「横、いいかな」
『あ、はいどうぞ』
「ありがとう」
一礼すると、坂下はすっと座った
…なんだか近いんですけど?
『あの…』
「白石さんはどうしてこの学園を選んだのかな?」
『え?』
「ここは男子校だよ?ましてや女なんて君以外いない」
『…』
「それでも貴女がここに来たのには理由があるんじゃないのかな?」
この男…なにが知りたいの?
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