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インターホンを鳴らしてから数分後、門がゆっくり開かれた
そこには先ほど話していた男性であろう人物が待っていた
「貴女が白石さんですね?」
『はい、明日からよろしくお願いします』
「よろしく。私は学年主任の坂下悠馬(さかしたゆうま)といいます」
『坂下先生ですね、よろしくお願いします』
ぺこりと一礼すると、男性…坂下はにこりと笑みを返した
一瞬ドキッとしてしまった美姫は、少し顔をそらした
『あ、あの、理事長室ってどちらでしょう?』
「あぁ、案内しますよ。今日は授業の予定はないですし」
『いいんですか?』
「ええ、かまいませんよ。では、行きましょうか」
『はっ、はい!』
坂下は慣れた足取りで美姫を理事長室へと案内した
理事長室へ向かう途中、まだ授業中なのか、グラウンドでは体操服に着替えた男子生徒が走り回っていた
ときどき授業をさぼっているであろう生徒がちらほらいたが、坂下は注意することなく歩いていく
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