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『書類と…カード?』
「あぁ。書類はこの学校の決まりごととかが書いてあるから絶対見てね。で、カードは個人情報とお金と職員寮のカギ替わりになってるから無くさないでね」
『へぇ…(まんま王道じゃん!私の場合は教師版だけど…)』
「職員寮の部屋は管理人に一人部屋にしてもらうよう連絡とるけど…なんか荷物ある?」
『うん、キャリーに必要な分だけ入れて持ってきたから』
「わかった。…ちょっと連絡するからそこのソファーに座ってて」
『ん。』
美姫が返事をすると、理事長はすぐさまデスクにある電話を使い、職員寮の管理人へと繋いだ
その間、美姫は渡された書類を読み返していた
その書類には、生徒会は抱きたい・抱かれたいランキングで選ばれていること、風紀委員の処分勧告等は絶対であるということ、生徒の中には特待生の生徒がいて授業免除が効くということ、カードの使用方法などが書かれていた
「うん、そう…ん、ありがとう。あ、今から迎えに来れる?…うん、うん、わかった。じゃあまたあとで」
『あ、話ついた?』
「ああ。いまから管理人がくるからしばらく待ってて」
『りょーかい。でさ父さん』
「なんだい?」
『…この学校にさ………【暁】の子たちがいるって…本当なの?』
暁…その言葉に理事長はピクリと肩をわずかに揺らした
その様子を見た美姫は、はぁーとため息をついた
『やっぱりね…そうだと思った』
「…すまん」
『謝らないでよ、別に怒ってるわけじゃないから。ここに来たのは私の意思だから』
「…っ…そうか…」
理事長が気まずそうに俯いたのを見た美姫は、再びため息をついたのだった
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