出会いは遅れて

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――そんな期待も束の間… 次の日になったら、勇気も全て消え去ってしまった。 昨日あれだけ話した杉本にも、話しかける勇気が出なくて…。 やっぱり、一人だと心細い。 それに怖いし…。 けれども杉本、そんなあたしに自分から話しかけてくれた。 「お前これ教えろ」 とか、そんな命令口調が多かった…気がする。けど、嬉しかった。 杉本のおかげで、班の人やクラスの人とも話せるようになっていった。 杉本が人気ものなのも、分かった気がした。 そうしてやっと、君と会話を交わしたんだ―――
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