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巧が(金)から
週明けまで出張になったのだ。
巧に対しての罪悪感はあったが、
今は早瀬さんと少しでも長く過ごせることが嬉しかった。
「(金)から主人が出張で週明けまでいないの…」
そう早瀬さんに告げると
「じゃ…ゆっくり過ごせるんだ…
たまには外で食事してホテルにでも泊まる?」
ホテルに泊まる?
ってことは………
その言葉に顔が赤くなるのを感じた。
そんな私に
「あかりちゃん…何考えてるの?」
とニヤリと笑う。
「もう…」
ちょっと拗ねた顔をしてみるけど、
もちろんイヤではない。
「あ…でも…
私はここでゆったりと過ごしたいな…」
「ここでいいの?」
「早瀬さんがイヤじゃなければ…」
「俺がイヤな訳ないじゃない!
ここならあかりちゃんの手料理が食べられるってことだし!
でもあかりちゃん大変じゃない?」
「それは大丈夫です!」
「わかった!なるべく早く帰るようにする。
あ…泊まる準備しておいで!旦那さんが出張ならいいよね?」
私はコクっと頷いて笑顔を向けた。
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