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食事を終え、ソファーでゆったりとしていると
早瀬さんがケーキの箱を出してきた。
「ここのケーキ…」
「あ~この間好きって言ってたから買ってきた」
「覚えていてくれたんですね。ありがとうございます!
じゃ…コーヒー入れますね」
私はコーヒーを入れにキッチンへ向かった。
「そういえばその箱…どこに隠していたんですか?」
「帰ってきて普通に冷蔵庫に入れてたんだけど…」
と早瀬さんは笑っていた。
「やだ…全然気がつかなかった…恥ずかしい」
入れたコーヒーを運びながら照れ笑いを浮かべた。
綺麗に彩られたフルーツのたくさんのったタルト…私の大好きなケーキ。
食べ始めた私に
「本当に旨そうに食うねぇ。見てるこっちが幸せになるよ」
「やだ…そんなにみないで下さいよ」
照れ笑いをする私から目を逸らさずじっとそのまま見ている早瀬さん。
恥ずかしくなり俯いてケーキを食べ続けようとすると
「あかりちゃん…」
顔を上げると真剣な眼差しの早瀬さんがいた。
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