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メラネウス「いやーまいったまいった
大臣のやつめあれしきのことで気絶しよってからに」
ルイ「いきなり成人男性が頭から降ってきたら気絶もしたくなります」
メラネウス「それもそうだのぅ、はっはっは」
豪快に笑う陛下に若干呆れながらも、謁見の間では会議の準備が行われていた
大臣とボルトの席が空白だが、そんな些細な事は気にしないのがメラネウス国王
騎士団員によって手元に資料が配られると、真剣なまなざしで目を通す
メラネウス「ふぅむ…マルティネスは人員を変えてきよったか
前回はたしかティリアとかいう冒険者であったのに
此度ではシルヴァとかいう新規のものになっとるの
だれかこの冒険者に関する情報は持っているか?」
ユノ「わたくしと葬炎の騎士様は個人的に付き合いがあります
英雄の2人を凌駕する実質アレート最強の冒険者ですね」
マニ「ほほぉ、噂には聞いていたがそれほどの実力者か」
ルイ「ギルドマスターが他人を褒めるなどめったにないことだしな
さぞかし剣を交えたいだろうよ」
ユノ「もうすでに…手も足も出ないほどにやられましたよ
模擬決闘でなくあれが死闘であれば私など瞬殺でしょう」
メラネウス「なんとな…それほどまでに強きものなのか」ウズウス゛
ラファエル「陛下…足を揺すらないでください灰が落ちます」スパー…
メラネウス「お前が謁見の間でタバコを吸うなどという前代未聞の無礼を詫びたら考えてやろう」カタカタ
ラファエル「ならそのまま揺すっていてください」スーッ
本来謁見の間でタバコを吸うなど打ち首ものの無礼だが
メラネウス国王とラファエルは冒険者時代からの旧友であり共に競い合ってきた好敵手でもある
ゆえに多少の無礼では動じないし止めようともしない
強いて言うなら国王は非喫煙者であるのでタバコの煙はうっとうしいだけなのだろうが
そのへんの細かいことを気にするようなことはない
ラファエル「…王も吸ってみては?いいものですよ~タバコは」フー
メラネウス「ダーっ!!煙を吹きかけるな馬鹿やろうが!!」
前言撤回、この2人は偉い地位にいるだけのおっさんでしかないということだ
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