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「璃子ぉ♪私達、同クラだよ!」
綾が急に私に飛びついてきたせいで私の体はよろめく。
「え、本当に?やったぁ!」
「…なんか璃子、顔赤くない?熱あるんじゃないの?!」
ドキッ
「ね、熱なんかないよ」
…あの人の事を考えてた、なんて言えないよ!
「えー?……もしかして、好きな人ができたとか?!」
「!…………ち、違うよ!」
好きなんかじゃ…。
「ふぅん?ま、好きな人ができたら私に教えてよね♪協力するしー。」
綾は八重歯をだしながらニカッと笑った。
やっぱ綾は可愛いなぁー。
私は本心でそう思った。
久保川 綾クボカワ アヤ。
私の幼なじみでもあり、大親友でもある大切な存在。
綾は昔から優しくて人形みたいな可愛いさで、正直、中学の時とかのモテ度がやばかった。
でも告白はあまりされなかったみたい。
なぜなら…
「私、今日拓真くんと帰るんだぁ♪」
そう、綾には浜岡拓真という彼氏がいるから。
しかも超喧嘩が強いという。私は彼をあまり好みはしないけど、綾を大事にしていてくれてることは事実なので、それは嬉しい。
そういえば、綾の彼氏も(顔怖いけど)けっこうモテてたなぁ。
そんな事を考えてた時だった。
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