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やっぱり!!
朝の人だ…。
私は自分でも顔が赤くなっているのがわかった。
「璃子?」
綾が私をまじまじと見つめる。
「ね、綾。あの人の下の名前何て言うの?」
私は彼の名前をどうしても知りたくて、聞いてみた。
「え?ああ、誰だろ?けっこうカッコいいねー。」
え?!…綾、もしかして…
「…好き…だったりしちゃう?」
多分私はこの時、すんごい不安そうな顔してたんだろうなぁ、って今になって思う。
「へ?あはは!何言ってんの!!確かにカッコいいとは言ったけど、それだけだよ!!しかも、私には拓真がいるしね♪」
とたんに私は心臓が収まっていった。
「そっか!…」
…綾があの人の事好きじゃないと知って、この気持ちは一体なんなんだろう…?
もしかして…私……、あの人のこと……。
ないない…!!
だってまだ1回しか喋ったことないし!
このころ、璃子はとっくに自分の気持ちに気付いていた…―。
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