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そして、王子様との関係はと言われますと。
出会った当初のままの、『婚約関係』止まりなのである。
つまり、今、お姫様が王子様と結婚してしまうと
お姫様は、作法や仕来たりや定例行事などのデスクワークが待っているのだ。
甘い汁を啜るのが飽きないお姫様は、おいそれ現在のポジショニングに終止符なんぞ落としたくは無いのでした。
そんなこんなで王国を乗っ取ったお姫様。
天下を取ったかのように思われておりましたが、とある事件が起きてしまいました。
なんと、お姫様が東の荒野に住みし『黒の魔女』に誘拐されたのです。
お姫様の近衛や王国内の勇者は全滅し、兵士は怯えてしまって使い物になりません。
大臣達は、あの王子様が勇んで行くわけもなく、と嘆きながら右往左往しておりました。
そんな中、一人の青年が名乗りをあげたのですが。
大臣達はその青年を見て仰天しました。
その青年はなんと、あのヘタレの王子様 だったのです。
王子様は護衛の兵士も着けず、単身で東の荒野に向かいました。
道中は厳しい道のりでしたが、王子様は諦めず魔女の元に着き、お姫様を助け出しました。
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