朝子

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俺は大学を出ると、大手といわれる広告代理店に就職した。   自分で希望して就いた仕事ではあったが、仕事に満足していたとは言えなかった…   『アート・ディレクター』とは肩書だけの、どこにでもいるようなサラリーマン…   実際に物を作るのはあくまでも『クリエイター』であって、自分は単なる『コーディネーター』にしかすぎない…という事実に我慢できなくなったのだ。   俺が、その広告代理店を辞め、僅かばかりのツテを頼りにNYへ渡る決心をしたのは、思えば6年前の事だった…
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