16人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は大学を出ると、大手といわれる広告代理店に就職した。
自分で希望して就いた仕事ではあったが、仕事に満足していたとは言えなかった…
『アート・ディレクター』とは肩書だけの、どこにでもいるようなサラリーマン…
実際に物を作るのはあくまでも『クリエイター』であって、自分は単なる『コーディネーター』にしかすぎない…という事実に我慢できなくなったのだ。
俺が、その広告代理店を辞め、僅かばかりのツテを頼りにNYへ渡る決心をしたのは、思えば6年前の事だった…
最初のコメントを投稿しよう!