悲劇

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私は、橘 綾羅(たちばな りょうら)。高校2年生。ただ普通の女子高生。 「……なんで、こんな事になったの…?生きてちゃいけないの、私は……っ」 今、人生最大の危機を迎えています。 それは、5分程前に遡ります。 ―・―・―・―・―☆―・―・―・―・― バイトを終えやっと家族4人で住んでいるアパートに着いた私。 「ただいまー」 と声をかけたのに返事がしない。というか気配すら感じられない。 変だ。何かおかしい。いつもなら母さんが一番に「おかえり」と言ってくれるのに。 寝てるのかなと思い、ドアノブに手を触れようとした瞬間、内側からドアが開かれた。 「……何だ、母さん居るなら返事し」 返事してよ、と言い終わる前にドアを開けてきた知らない人に私は腹部を刺された。
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