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悠哉はいきなり意外な言葉を口にした。高まる鼓動。
次の一言に対する期待……。
しかし、ｱﾀｼが口を開く前に悠哉が言葉を続けた。
｢俺さ、春菜が好きなんだよ｣
｢……｣
ーーやっぱり、思い違いぢゃなかった。
目の前の綺麗な桜も、青々とさた芝生も、澄んだ空も、すべてモノクロになったようだった。
悠哉の少し照れた顔が、頭でグルグル回る。
頭の中が、真っ白になっていく……。
そして追い討ちをかけるように悠哉の声。
｢芽衣、協力してくんない!?｣
上の空になりながらも、動揺を隠した。
首を縦に振り、自分の気持ちを殺して精一杯の作り笑顔をした。
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