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「雀君の……」
「……正体?……ですか?」
「ちょっとぉ!!ヌーノさんマジかよ!!言いますかソレ!!超プライベートじゃん!!2人に言う準備が……」
「知らん、裏を取れそうな相手なんてそうそう現れないんだから良い機会でしょーよ……マイトヤーレは口が堅そうだしね……メイとそこの眼鏡の子はある程度は知ってそうね」
ハイネと凛子はポカンと口を開けたままヌーノを見ていた
同級生の友達の正体を暴くと言われても普通はピンと来ないだろう、この表情も無理は無い
しかしメイとカナメは雀の存在が普通じゃない可能性が高い事を知っている
鴉室の代わりとして人間夫婦に育てられた、妖精に連れてこられた男の子
ただの人間じゃないかもしれない、いや、レイヴ後のホルスとの戦いを見れば人間である筈も無いだろう
いくつかの雀の背景を調べているCROW所属の2人は、少し申し訳なさそうな顔で雀を見て愛想笑いしたが、鴉室と雀の関係は黙っていた
「ちょっと!!布子ちゃ…さん!!何の話ですかソレ!!雀君て実は妖怪人間かヒーロー系とかですか!!」
「ど…どういう事……ですか?」
「あのね凛子、「ちゃん」か「さん」かはどうでも良いのよアンタ、ヌーノだって言ってんでしょ……ハイネだったわね?雀はたぶん悪魔、本当の悪魔よ、ある特殊な状況下では」
「…………悪魔的なバカ?」
「いや生物学的に……アンタ昔からよっぽどバカだったのねぇ雀」
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