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「キャアアアアアアアアア!!」
「どーゆー意味だ!!どーゆー意味だこの野郎!!エッチ出来そうになるたびに邪魔するつもりかテメェ!!」
『ア……ウ?……エッチ、サセナイ、スプリガン……ジャマスル』
「カタコトォオオオ!!お前は今殺す!!生かしちゃおけん!!」
「キャアアアアアアアアア!!逃げよう!!早く逃げ……」
雀の殺意に備えたのか、巨人は更に巨大化し、頭がキノの部屋の床を突き破った
『…………ドコー?』
「キャアアアアアアアアア!!」
「何なんだコイツ……うわ!!」
雀を探してるのか手を振り回した巨人、巨大な緑色の手がテーブルに当たりテーブルは吹っ飛び壁にぶつかり粉々に
うっかり殴られようものなら人間など一撃でノックアウトかもしれない
「場所変えよう!!」
「と、とにかく逃げよ雀君!!エッチはまたって事で!!ね!!」
「絶対ね!!約束ね!!ハイ逃げよ!!」
『ドコー?』
急いでドアを開け階段を駆け下りゼノ・エルド通りへ出る2人、車道から大巨人を見ると
キノの部屋の窓から大巨人がこちらを見下ろしていた
『………イター、エッチダメー』
「うるせぇバカ!!そこで詰まってろバーカバーカ!!大家さんにチクるからな!!」
窓に密着する巨人の顔は、バリンとキノの部屋の窓を壊したが、体が2階につかえているのに気がつくと一瞬で人間サイズになり雀の部屋の窓をカラリと開け飛び降り
その途中でまたしても巨大化した
頭の位置はやはりキノの部屋の辺りで、踏みつけた車はペチャンコである
『マッテー』
「キャアアアアアアアアア!!もういやぁああああ!!雀君あの変なのに何かしたんでしょ!!」
「してねぇ!!何なんだコイツ!!オワッ!!揺れる!!リコ!!」
僅か一歩で雀に追いつく歩幅の大巨大、女の足では逃げ切れないと踏み雀はリコを肩に担ぎ走り出した
「ちょっ!!パンツ見えるってば!!」
「我慢して!!舌噛むから喋んなリコ!!……イベントの何かじゃねぇみたいだし!!助けてヌーノ先生ぇえええ!!」
雀は、謎の船が浮遊するムルギベル広場目掛けて一目散に逃げ出した
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