24569人が本棚に入れています
本棚に追加
/765ページ
ゼノ・エルド通り3丁目
「リコ!!ちょ…止まれ!!」
「雀君!!アハハハハハハ!!久しぶりに走ったわ!!見て!!ヒール折れた!!」
「落ち着け!!どーした!!バカみたいだぞ!!いやゴメン!!さっき俺……なんつーかリコが俺を誘ってくれたのって……気まぐれお姉さん的なモンかと思ってたからその……ゴメン!!」
「これだから童貞はー……ま、いっか……私も悪い、軽かった……勘違いされても仕方ないわ」
ちょうど自宅兼事務所の部屋の前に雀が差し掛かると、前方から笑顔で走るリコリッタが現れ
雀はホッとしたが両手に持つヒールを突き出し笑うリコリッタに少しビックリする
なんだか異常な明るさなのだ、当然だろう
「なんかあったの?」
「実はね……ナオさんがね……かくかくしかじかー!!でね!!私もアレよ!!えっと…………ありんす!!ありんすなの!!良い事言うわねぇ偉い人って!!さすがありんすさんね!!」
「あぁ、ナオさんて謀巨大掲示板とかやってんだぁ、わりと有名な話だよね、今のお前は10年後から来たお前だから頑張って生きなさいって奴、コピペで読んだ俺」
「……………はぁ?何ソレ!!受け売りってか……パクリじゃんかありんす!!何よもー!!信じらんないマジでー!!このリフレッシュ感なんなの!!騙されたー!!」
「ま、まぁ……相手は狐だし、騙されてもしかたないよリコ、おかげで元気出たから良いじゃん……あ、マッチ預かって来たよ」
憤慨するリコリッタ
要は誰かの名言をナオがさも自分が考えたかの様に言い
リコリッタは感心してしまった、ナオはさぞ愉快だったろう
しかし結果オーライである、彼女はナオに買われたのだから文句は筋違いである
「ありがと……酷いのよあの人、パカパカ叩くの、パイプで、きっとこれから毎日よー、頭悪くなったらどうしよー」
「繭さんが……しばらくリコと会えなくなるよって言ってたけど……修行かぁ……大変だなリコ……花魁ねぇ」
「ねぇ、花魁て何?」
「わかんねぇ、オイラン?追い……蘭?……アレか!!」
「オーキッドハンター?そりゃ大変かも、でも新種とか見つけたらお金にはなるわね……頑張る!!」
最初のコメントを投稿しよう!