BRAND NEW LOVER

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ゼノ・エルド通り3丁目 「リコ!!ちょ…止まれ!!」 「雀君!!アハハハハハハ!!久しぶりに走ったわ!!見て!!ヒール折れた!!」 「落ち着け!!どーした!!バカみたいだぞ!!いやゴメン!!さっき俺……なんつーかリコが俺を誘ってくれたのって……気まぐれお姉さん的なモンかと思ってたからその……ゴメン!!」 「これだから童貞はー……ま、いっか……私も悪い、軽かった……勘違いされても仕方ないわ」 ちょうど自宅兼事務所の部屋の前に雀が差し掛かると、前方から笑顔で走るリコリッタが現れ 雀はホッとしたが両手に持つヒールを突き出し笑うリコリッタに少しビックリする なんだか異常な明るさなのだ、当然だろう 「なんかあったの?」 「実はね……ナオさんがね……かくかくしかじかー!!でね!!私もアレよ!!えっと…………ありんす!!ありんすなの!!良い事言うわねぇ偉い人って!!さすがありんすさんね!!」 「あぁ、ナオさんて謀巨大掲示板とかやってんだぁ、わりと有名な話だよね、今のお前は10年後から来たお前だから頑張って生きなさいって奴、コピペで読んだ俺」 「……………はぁ?何ソレ!!受け売りってか……パクリじゃんかありんす!!何よもー!!信じらんないマジでー!!このリフレッシュ感なんなの!!騙されたー!!」 「ま、まぁ……相手は狐だし、騙されてもしかたないよリコ、おかげで元気出たから良いじゃん……あ、マッチ預かって来たよ」 憤慨するリコリッタ 要は誰かの名言をナオがさも自分が考えたかの様に言い リコリッタは感心してしまった、ナオはさぞ愉快だったろう しかし結果オーライである、彼女はナオに買われたのだから文句は筋違いである 「ありがと……酷いのよあの人、パカパカ叩くの、パイプで、きっとこれから毎日よー、頭悪くなったらどうしよー」 「繭さんが……しばらくリコと会えなくなるよって言ってたけど……修行かぁ……大変だなリコ……花魁ねぇ」 「ねぇ、花魁て何?」 「わかんねぇ、オイラン?追い……蘭?……アレか!!」 「オーキッドハンター?そりゃ大変かも、でも新種とか見つけたらお金にはなるわね……頑張る!!」
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