イカロス

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「………合流……すんのか?」 「……ん?するだろ?……ツレなんだろお前ら?……3ジェインは帰ったが黒猫とミドリンはまだ居るんだし……戦力にはなるだろミドリン、運が良ければそのまま逃げ切れる」 「いーや、ヤメだ……あのターミネーターはスクラップにしてキャスパーと1つ目に突き返してやる……だから探す必要は無い」 「……いやいや、探す、居れば便利だろ、なんかジョナも知ってるようだし鴉室とも面識がある……戦力になる」 「ヤだよ!!ゼッテー怒られる!!お前知らないから言えんだ!!アイツ怒るとマジでゲンコツすんだぞ!!ほとぼりが冷めるまでは会わない方が良いんだよ!!しかも黒猫ってまさか……」 コレはヒコにもまさかの展開だったのか、焦りながら両手を振り回し目の焦点が定まらないヴァネッサの支離滅裂な言い訳はヒコの耳にあまり入って来なかった 「……つまり……怒られるから会いたくない……そうだな?」 「だってよぉ~……ヒドいんだぜ?北欧ん時のパーティー会場の警備ん時なんかトーコがミスってアタシんトコで爆弾がボンでネチネチネチネチ説教の上に……」 「却下だ、探す……たぶんだがきっとお前が悪いんじゃねーかソレ?お前がどんな奴かわかってきた気がする」 「アタシは悪くねーよアレ!!たくさんケーキあんだから1個くれぇ……毒見だ!!そうだった!!逆に誉めてなきゃおかしいだろ!!会場から爆発物を……」 「盗み食いしようとしたケーキに爆弾が仕掛けられてた……警備担当には必要無い仕事だったな、悪いのお前じゃねーかヴァネッサ」 その後もヴァネッサは何とか言い訳したがやはり支離滅裂、彼女は言い訳が下手らしい そして怒られる事を確信しているのか頑なに合流を拒否した 「わかったわかった、まぁバッタリ会う可能性もあるんだしな……そろそろ行くぞ……ボーナスポイントとやらがこの地区に入った、見ておきたい……このマーチヘアって奴……無名で情報も無いのに貴重なポイントを預かってる、対策を練ってて損は無い」 「なー、会うのヤメようぜー?2人でいいじゃんヒコぉ~、このセクシー姉さんとデートなんて貴重な機会だぜー、マジでー」 「アホか、路地裏でデートなんかしたくねぇ…………あ」 「あ×4」 少し笑いながら路地から顔を出し周囲を探るヒコ、誰も居ない事を確認して一歩踏み出した瞬間 通り向こうの店のドアがバンッ!!と開き、中堅組が現れた
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