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「何ヶ月かに1回くらいは見かけるよ?……そんな事より行こ?」
「慣れってスゲェ……あ、うん……そんなギリなん?桜蘭通りでトイレ借りれねぇの?」
いつの間にか手を繋いでいた事に雀は驚きはしたが、仕事柄彼女はその程度の事など気にもしないのだろうと思い
慌てるのもちょっとダセェなと平静を装い雀はそのまま部屋の前まで
繭羅の冷やかしが無いという事は運営本部は雀にばかり構っていられない事態に陥ってるのかもしれない
ムルギベル方面で浮遊する船を横目で見ながらそう思い、部屋への階段を2人で登って行った
「ワンルーム……ね……事務所とか入る部屋じゃないの?結構広いわね……確かに汚いし明らかに必要無い物が……この木の棒の束は何?薪?」
「いや、壁に打ち込んでさ、こう……スパルタンX観てない?朝ジャッキーとユン・ピョウがババッてカンフーの練習するシーンあってさぁ、憧れてたんだよねアレ」
「ゴメンわかんない」
「トイレそこね」
「ゴメンって!!今度借りて観るってば!!じゃトイレ借りるわね」
どうやら女はカンフー映画に興味は無いらしくイマイチ雀に共感できなかった
だがそれが普通かもしれない、メイの様に死亡遊戯ゴッコで雀と盛り上がれる女の子は稀なのだ
だがさすがのメイもヒコにMr.BOOのアヒルの警備保障の話をされた時は困った顔しか出来なかった
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