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20時21分
「ただいま、戻りましたー」
月妃君が帰ってきた。
「どうだった?温泉の方は」
「はい、とても気持ち良かったですよ。でも、地下から5階に上がってくるまでに、冷えてしまうので、雅さんは風邪引かないように気を付けた方が良いですね」
月妃君は、馬鹿にしたように笑った。
月妃君は、たまに、私が病弱であることをネタにして楽しんでいる。
痩せっぽっちで、中性的な顔なので、よく性別を間違えられる。
そのことを取り上げると、月妃君も中性的な顔立ちをしているのだが…
21時00分
「私も温泉に行ってくるよ」
テレビを観ていた月妃君に一声掛けて、私は部屋を出た。
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