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校門から教室まで行くのには何も問題なかった。
けどこれだよ、難関は。
僕はこの教室の扉を開けるのが凄く怖いんだよ。
なぜかって?
絶対未知の世界が繰り広げられてる、絶対。
美羽「あの、そこに突っ立ってられると邪魔なんだけど、どうしたの?」
僕は既に未知の住人と出会ってしまったらしい。
暗いベージュっぽい髪色にピンクが所々ある女の子が話しかけてきた。
美羽「ねえ、そんな変な目で見られるとちょっとばかり傷付くんだけど。
で? どうして入んないの?」
健太「あ、えっと、ちょっと僕とは、そのー、違う空間というか、まあそんな気がして……」
美羽「違う空間? ディメンシオ ンのこと?」
健太「えっ? でぃめん……?
いや、まあ何か違うと思いますけども……」
美羽「ふーん、まあいっか。とりあえず教室入ろうよ?
どうせ同じクラスなんでしょ?
私の名前は美羽。よろしくね」
健太「あ、僕は健康に太いって書いて健太っていいます。ちなみに髪の毛がサラサラです。よろしくお願いします。」
美羽「へぇーサラサラなんだー。まっ、美羽には負けるだろうけど。
とりあえず早くしなって。」
僕は美羽さんに手を引っ張られ強制的に教室へと入ってしまった。
てか僕、女の子と手、繋いでる!!初めて!
美羽「レイラちゃーん!……あれ、レイラちゃんまだ来てないの?」
B「あっ、美羽ちゃんだ。おはよ!レイラちゃんはまだ来てないみたいだよ?」
美羽「そっかー、遅刻しなきゃいいんだけど。ありがと!」
レイラ? ハーフみたいな名前だな。
名前負けしていない美少女を期待した僕はレイラちゃんについて美羽さんに尋ねた。
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