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健太「あのー、レイラちゃんって……?」
美羽「ん? レイラちゃんは人間で初めて、アンダーワールドのボスから認められた人なの!
それでここを守るように言われてるんだー!」
健太「は? ちょっと美羽さん、今インフルエンザとか? タミフル飲んでる?」
美羽「けんちゃん、なに言ってるの? 美羽、超元気じゃん。どっからどう見ても正常でしょ? けんちゃんがおかしいんじゃないの?」
健太「け、けんちゃん……。いや、呼び方はどうでもいいんだ。その、あの、正常な人から出る言葉では、ないというか……」
美羽「なに? モゴモゴ喋られてもちゃんと聞こえないよ。」
健太「美羽さんはきっと、俗に言う――」
美羽「あっ!!レイラちゃんだー!」
厨二病だよ!
勇気を出してそう言おうとしたのに、遮られてしまった。
美羽さんの視線を辿って後ろをむくと、レイラちゃんだと思われる人物がいた。
多分、あれがレイラちゃんなんだろう。……なんだよね?
レイラ「美羽ー!会いたかったよー!急いで来たけど予定より遅れちゃったんだぜー」
美羽「遅いよレイラちゃん!美羽待ったんだからっ。」
レイラちゃん……、僕はハーフの美少女を想像していたんだが……。
顔負けって問題じゃなかったみたいだ。
レイラ「美羽、隣の男誰だし。浮気? 美羽ちゃんジュニアハイスクールライフ初日から大胆だね。」
ジュニアハイスクールは中学だバカ野郎。
発言からバカ丸出しなレイラちゃんは男だった。
しかも緑メッシュはオシャレすぎて眩しい。眩しくて直視できない。
美羽「あのねレイラちゃん、ビックリしないで聞いてね? この人けんちゃんって言うんだけど、けんちゃんディメンシオンがこの空間に広がってるって言ったの!」
レイラ「ええ!びっくりしたよー美羽ちゃ、……えっ!? けんちゃんディメンシオンわかんの!?」
健太「知らないよ!逆に聞きたいんだけど!でぃめんしおんって何!?」
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