1.ただの厨二病患者。

4/5
前へ
/5ページ
次へ
健太「あのー、レイラちゃんって……?」 美羽「ん? レイラちゃんは人間で初めて、アンダーワールドのボスから認められた人なの! それでここを守るように言われてるんだー!」 健太「は? ちょっと美羽さん、今インフルエンザとか? タミフル飲んでる?」 美羽「けんちゃん、なに言ってるの? 美羽、超元気じゃん。どっからどう見ても正常でしょ? けんちゃんがおかしいんじゃないの?」 健太「け、けんちゃん……。いや、呼び方はどうでもいいんだ。その、あの、正常な人から出る言葉では、ないというか……」 美羽「なに? モゴモゴ喋られてもちゃんと聞こえないよ。」 健太「美羽さんはきっと、俗に言う――」 美羽「あっ!!レイラちゃんだー!」 厨二病だよ! 勇気を出してそう言おうとしたのに、遮られてしまった。 美羽さんの視線を辿って後ろをむくと、レイラちゃんだと思われる人物がいた。 多分、あれがレイラちゃんなんだろう。……なんだよね? レイラ「美羽ー!会いたかったよー!急いで来たけど予定より遅れちゃったんだぜー」 美羽「遅いよレイラちゃん!美羽待ったんだからっ。」 レイラちゃん……、僕はハーフの美少女を想像していたんだが……。 顔負けって問題じゃなかったみたいだ。 レイラ「美羽、隣の男誰だし。浮気? 美羽ちゃんジュニアハイスクールライフ初日から大胆だね。」 ジュニアハイスクールは中学だバカ野郎。 発言からバカ丸出しなレイラちゃんは男だった。 しかも緑メッシュはオシャレすぎて眩しい。眩しくて直視できない。 美羽「あのねレイラちゃん、ビックリしないで聞いてね? この人けんちゃんって言うんだけど、けんちゃんディメンシオンがこの空間に広がってるって言ったの!」 レイラ「ええ!びっくりしたよー美羽ちゃ、……えっ!? けんちゃんディメンシオンわかんの!?」 健太「知らないよ!逆に聞きたいんだけど!でぃめんしおんって何!?」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加