高校3年の夏

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俺はまた自分の教室に戻ってドアを開ける。 誰もいないが、やっぱり教室の前の方の机が変な方向にズレている。 俺はゆっくりと教室の中に入った。 …ペタ…ペタ…ペタ 乱れた机の列までくると俺の目に 槙野さんの上に馬乗りになり、槙野さんの口を手で押さえている山瀬の姿が…。 急速に頭に血が昇るのが分かった。 ブワッと全身が熱くなり、軽い頭痛と眩暈がした。 「…ッ!!!」 後は体が勝手に動いた。
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