1:変な探偵

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私は探偵事務所でアルバイトしている。 そう言えば、普通の人ならボロボロで怪しそうな雰囲気の事務所をイメージすると思う。 私の働く探偵事務所もまるでそのイメージを再現したかのような様相である。 ただ、この探偵事務所にはイメージをぶち壊しにするような存在がいる。 「ん? どうしたんだい?」 こいつだ。 まぁ、こいつと言っても誰だとなるので紹介すると、こいつの名前は《レイ・クロフォード(自称)》どっか遠い国からきた(と本人が言い放っている)若い探偵である。 遠い国からきたと言う割には、この国の雰囲気に馴染んでいて、彼の金髪や青い目(カラコン)は似合ってはいるが自然なモノとも言えず、彼の薄な態度からは依頼人の秘密を保持する厳格な探偵という雰囲気が微塵も感じない。 つまりは、こいつは本当に探偵なのかと疑問に思う。
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